
生活が好転することはなく、家にとじこもり、テレビを見たり、読書をしたりする日々が続く。
全く学校に行かない私に学校も諦めたようで何も言ってこなくなる。
もう為す術がない毎日を送っていたある日、父に『高校だけは出て欲しい』と頭を下げられる。
両親は、学歴がなくなることを心配し、私の為を思って言ってくれたこととわかっては
いたものの、受け入れることはとても難しかった。
このままいけば間違いなく中卒、その先にどんな人生が待っているのか・・・考えれば考える程
悲観的になり、明るい人生などないと私は決めつけていた。
将来を考えることは、不登校をし始めてから、ずっとずっと避けてきたことだった。
両親の想い、気持ちはとても有り難かったが、応えられない、申し訳ない気持ちが強くなり、
家にいることが辛く、家出を繰り返すようになる。
何の役にも立たず、ただ毎日家にいるだけで、この先何十年も生きていくのだろうか・・・
生きている意味はあるのだろうか・・・そんな風に思い、家出した。
友達も知り合いもいない夜の街を、年をごまかし、人目を避けるようにして歩き続ける。
お腹が空いても1人でファーストフード店、カフェやレストランに入ることも出来ず・・・山手線を
何周もして時間を潰す。
なかなか過ぎていかない24時間を、何も考えず消化することだけを
考えて生きていた。
両親は仕事をしていた為、昼間に家に帰れば両親に会うことなく、着替えや食事が出来た。
両親が仕事に出かけた後、家に帰り、仮眠をして、両親が家に戻る前に家を出た。
そんな生活を止めたのは、母からの何通にものぼる置き手紙だった。
家に帰ると必ず『 お帰り 』と書いた手紙があった。
危ないことはしないこと、自分を大切にすること、いつでも帰ってくればいい・・・そんな事が
毎回書いてあった。
そして私の好きな食事が用意してあった。
食べたいものがあったら教えて、と手紙が添えてあった。
このままでは何も変わらない。
友達も知り合いもいない・・・私には両親しかいない・・・同じ生きていくなら、
父と母の元で生きていこう。
そう思い、私は家出をやめた。
























